光陰矢の如し~同盟活動1年の振り返り~
気づけばもう3月も終わり、新年度が始まる時期になりましたね。
そして実はアルヒフラット35被害者同盟の活動も始まってから1年が経っていました。
ということで今回は被害者同盟の1年間の活動を振り返ってみようと思います。
- 2~3月:弁護団結成 戦いの始まり
- 4~5月:機構からの冷たい反応
- 6月:デモ活動開始、そしてバーチャルオンリー株主総会
- 7月~11月:アルヒとの個別面談
- 12月:機構を提訴
- 1月:アルヒ臨時株主総会
- 2月~:連日デモ
2~3月:弁護団結成 戦いの始まり
2022年2月2日、被害者同盟は弁護団の立ち上げの会見を行いました。
その時の様子がこちらの動画になります。
同盟の戦いは実質的にここから始まったといえるかもしれません。
その後私たちは弁護団を通じて、アルヒと住宅金融支援機構の両方に情報開示請求を行いました。
そして機構に対しては面談の場を設けて騙された経緯の説明などをしつつ、責任の所在が明らかになるまで一括返済請求を待ってほしいという交渉を行いました。
この時点では機構も騙された側であり、不正の実態を知れば根本的な解決のために動くはずだと思っていたのですが…
4~5月:機構からの冷たい反応
予想に反し、機構の対応はあまりにも消極的なものでした。
何かと理由をつけて弁護団を通じての情報開示請求に応じることはなく、仕方なく個別で改めて請求し直してやっと開示されたのがつい先月のことです。
その他にも面談で色々な状況の話を聞いておきながら、5月に『クローズアップ現代』でフラット35の不正融資が特集された際には、「(被害者たちも)立ち止まれるタイミングがあったはず」 などと言う始末。
この問題について10年も前から指摘されていたにも関わらず、全く状態を改善できていない機構にだけは言われたくなかったです。
6月:デモ活動開始、そしてバーチャルオンリー株主総会
機構もこの問題を本気で解決する気などさらさらない。
そう思い知った私たちは、アルヒだけでなく機構に対しても責任を問うため、機構に対してデモ活動を開始しました。
この活動は毎月、最近は少人数で連日で行っており、機構の人たちに私たちの思いが届くまで続けていくつもりです。
そんな中、6/23にアルヒの株主総会が行われました。
これはアルヒの経営陣に対して直接問題提起ができるチャンスです。
私たちもアルヒの株券を買い、株主として参加しました。
しかしその開催形式はバーチャルオンリー、つまり実際に顔を合わせることなく、インターネットを通して配信される形で行われることになったのです。
私たちの投げかけた質疑は、その多くが他の株主の目に触れることもなく黙殺され、動議を出しても真偽の怪しい多数決で却下され続けるなど、終始アルヒに都合の良いように進められる酷いものでした。
それでも少しは私たちの声も届いたのか、議長である現社長の口から
「被害者たちと話し合いの場を設ける」
という発言を引きだすことができました。
7月~11月:アルヒとの個別面談
その後7月から、アルヒに対して契約経緯や書類に見られる不審点などを個別に説明するための面談の場が設けられました。
この問題は個別の話ではないので、本当であれば集団での面談であるべきだったのですが、それでもやっと話を聞く気になったのであればと私たちはそれを受け入れました。
そうして各自の事情を説明するとともに私たちが主張していったのは、『第三者委員会による調査の必要性』です。
それについてはこちらの動画で詳しく説明されているので、ご覧いただければと思います。
しかし残念ながら、というか案の定ではあるのですが、アルヒは最後の最後まで自社調査で片付ける姿勢を崩すことはありませんでした…。
12月:機構を提訴
アルヒとの個別面談が進む中、9月に機構は一括返済請求の催告書を送ってきました。
主にアルヒとの面談が済んだメンバーに対してです。
根本的な解決に取り組まない無責任を棚に上げて、解決のために動いている者から潰しに来る機構の姿勢に見切りをつけた私たちは、遂に機構に対して訴訟を行うことを決意しました。
「なぜ業者やアルヒじゃなく機構?」など疑問を抱く方は、過去の記事で解説しておりますのでご覧ください。
1月:アルヒ臨時株主総会
裁判の準備など慌ただしい年末年始を送りつつ、1/13にアルヒは臨時株主総会を行いました。
その主な目的は今後の株主総会をバーチャルオンリー形式で開催できるように、定款を変更することです。
以前の記事で書いたように私たちも参加してきましたが、質問にはまともに答えない、多数決を無視した採決など今回もまたとてもひどいものでした。
こんなことをしてくる会社の自社調査など、やはり信用できません。
2月~:連日デモ
アルヒも機構も相変わらずまともな動きを見せません。
業を煮やした私たちはアルヒと機構によりプレッシャーをかけるため、アルヒ本社の近くや機構の前でのデモ活動の頻度を上げることにしました。
流石に毎日となると毎回大人数というわけにはいかないので、少人数で声をかけながらビラを配るというものになります。
その様子についてはまた改めて記事を書くつもりですが、機構職員については命令が出ているのか徹底的に無視されています。
しかし機構職員も人の子、何も感じないわけではないようで、時たま申し訳なさそうに頭を下げてくる人もいるようです。
こうして1年を振り返ってみると、かなりたくさんの活動をしてきたなぁと改めて思います。
しかし残念ながら、解決への道のりはまだまだ遠いです。
私たちの元の生活を取り戻すためにも、そしてこれから新たな被害者を増やさないためにも、諦めずにこれからも戦い続けていこうと思います。