アルヒの【フラット35住宅ローン】による被害の話。(その3)30代男性
現在30代の会社員(男性)の事例です。
私がフラット35の契約をさせられたのは2018年4月でした。融資額は3400万円です。
今のところまだ一括返済は請求されていませんが、管理会社から振り込まれるはずの賃料は止まっている状況にあります。
購入しようとしたきっかけ
2018年2月に知人からの紹介で三船という不動産会社の人間(以後H)と知り合い、不動産投資の勧誘を受けました。
不動産投資に関する知識も経験もなかったので当初は手を出す気はなかったのですが、
「将来の資産形成になる」
「生命保険の代わりになる」
「サブリース契約*1によって安定的に賃料を得ることができ、手出しもほとんどない」
「節税になる」
という言葉に興味を引かれ、誘いに乗ってしまったのです。
フラット35の契約経緯
2018年3月、私はHからとあるファミリー向けの物件を紹介されました。
そこは私の自宅からも近く、将来的にはその物件に住むことも可能とのことでした。
その時は物件を購入するために使うローンが住宅用ローンのフラット35であること、
フラット35を投資用物件の購入に利用すると不正利用になることの説明なんてありませんでした。
2018年4月、物件の売買契約を結ぶ日。
その日私はまず、とあるビルの地下にある喫茶店に集合させられました。
そこにいたのはスカイプレミアムセカンドパートナーズという会社のNという人物。
Nの同席のもと、私は物件の売買契約書、重要事項説明書に次々署名、捺印をさせられます。
その後Nから重要事項説明書の内容について説明を受けました。
後から知ったことですが、重要事項の説明時には宅建士の資格を持った人間がいなければならないそうです。
しかしその場にいたNはその資格を持っていなかったのです。(書類上では資格を持った別人もいたことになっていた)
重要事項の(形だけの)説明が終わると、私は同じビルに入っていたARUHI新宿店にNとともに向かい、金銭消費貸借契約を結びました。
契約の場に同席していたのはARUHI新宿店の人間1人とN。
その時Nはもちろんのこと、ARUHIの人間からすらもその物件に住むかどうかの確認がされることのないまま、3400万円もの融資が通ってしまったのです。
その後、恋人と一緒に住むための家の購入を考え銀行で住宅ローンの事前審査を申請するまで、私が契約させられたのが住宅ローンであることも、それが不正利用であることも気づけませんでした。
賃料受け取りの停止
そうして無事(?)物件を購入し、2018年5月からおうちの管理という管理会社から毎月賃料が振り込まれるようになりました。
しかし2020年6月、賃料の振り込みが止まってしまいます。
2021年2月になってやっと物件の売主であるポリスキャピタル社から連絡があり、
管理会社をアパートマニアという会社に変えることになりました。
それによって2021年3月から賃料の振り込みが再開したものの、8月にはまた止まりました。
アパートマニアに連絡しても機械のように「確認します」を繰り返すのみ。
そして賃料が入ってこなくても当然ローンの支払いは止まりません。
それからずっと自分の給料からローンを支払い、貯金を切り崩しながら生活を送っている状況です。
物件の状況
今のところ一括返済請求はされていませんが、その準備は進んでいるようです。
また、物件の明け渡しを求めて、ポリスキャピタルと裁判で争っている状況です。
今後どうしていきたいか
こんな不正な契約を維持したいとも思いませんし、この物件をずっと持ち続けたいとも思っていません。
私が何よりも望むのは、契約も残債も白紙に戻し、元の平穏な生活に戻ることです。
*1:簡単に言うと物件に人が住んでいてもいなくても賃料が受け取れる契約。